【能登観光】ただ巡るだけじゃもったいない！能登の旅を「心の灯」に変える方法

「能登観光」で検索したあなたへ。日本海に突き出す能登半島は、その雄大な自然、歴史ある文化、そして豊かな食で、多くの旅人を魅了し続けています。しかし、ただ美しい景色を巡るだけではもったいないかもしれません。能登には、旅の記憶を「人生のかけがえのない体験」に変える、特別な魅力が隠されているからです。

この記事では、能登の旅をより深く、心に残るものにするためのヒントと、その旅の拠点として最適な場所をご紹介します。

能登の文化についてはこちらの記事でも紹介しております。

1. 能登へのアクセス

能登半島へのアクセスは、飛行機、新幹線、車など様々な方法があります。目的に合わせて最適なルートを選びましょう。

飛行機

東京からのと里山空港への直行便が便利です。空港からは、レンタカーやバスで各地へアクセスできます。

新幹線・電車

北陸新幹線で金沢駅まで行き、そこからIRいしかわ鉄道、のと鉄道を乗り継いで、能登半島の中心にある穴水駅へ向かうルートがあります。

レンタカー

自由な旅を楽しみたい方には、レンタカーがおすすめです。能登有料道路（現在は無料）を利用すれば、主要な観光地を効率よく巡ることができます。

2. 能登の多様な魅力に触れる旅

能登の魅力は、その土地が持つ悠久の歴史と自然の恵みが、今も人々の暮らしに息づいていることにあります。

歴史が息づく街並み

鎌倉時代、この地の地頭を務めた武将・長谷部信連の物語が残る街並み。江戸時代には北前船の寄港地として栄え、多くの旅人をもてなしてきた歴史が、今も町に温かい息吹を与えています。

五感を揺さぶる絶景

海沿いを巡るツーリングやドライブは、能登の旅の醍醐味。日本海に沈む夕日を眺めながら砂浜を走る千里浜なぎさドライブウェイや、風を感じる爽快な海沿いの道。そして、鏡のように穏やかな九十九湾では、SUPや釣りを楽しみ、能登の自然を五感で感じられます。

「まいもんの里」の究極グルメ

豊かな漁場で獲れる新鮮な海鮮はもちろん、濃厚な牡蠣や、地元力士も愛するちゃんこ鍋など、能登の「まいもん」（美味しいもの）は尽きません。地元の旬の幸を、能登ワインと共に味わう贅沢な時間は、旅の疲れを忘れさせてくれるでしょう。

3. エリア別で楽しむ、能登の魅力ガイド

能登半島は、豊かな自然と独特の文化が今も息づく特別な場所です。海と山が織りなす「能登里山里海」は、世界農業遺産にも認定されており、訪れる人々を優しく包み込みます。ここでは、そんな能登半島を旅するあなたのために、主要なエリアごとの魅力と見どころをご紹介します。

鳳珠郡穴水町（ほうすぐんあなみずまち）

能登半島のほぼ中央に位置する穴水町は、穏やかな湾と豊かな里山に囲まれた、まさに能登の玄関口です。北前船の時代から旅人をもてなしてきた温かい心が、今も息づいています。

長谷部まつり: 鎌倉時代の武将、長谷部信連（はせべのぶつら）**が築いた城の面影が残る街並みを舞台に、毎年7月に開催される勇壮な祭りです。時を超えたロマンを感じることができます。
九十九湾（つくもわん）: 凪（なぎ）のような穏やかな海は、SUPや釣りを楽しむのに最適です。荒々しい日本海とは一味違う、鏡のような水面が心を静かに癒してくれます。
ボラ待ちやぐら: 穴水湾の干潟に立つ、独特な形状の木製の櫓は、この町のシンボル。夕焼けに染まる景色は、一見の価値ありです。
「まいもんの里」: 豊かな海と大地が育んだ、新鮮な牡蠣や旬の海鮮が楽しめます。力士を多く輩出する町ならではのちゃんこ鍋や、能登の旬の幸を使った能登丼も外せません。
ツーリング・ドライブ: 穏やかな穴水湾沿いの「潮騒の道」を走り、能登の風を全身で感じることができます。能登空港やのと鉄道もあり、現代の玄関口としての役割も担っています。

輪島市（わじまし）

能登半島の北西部に位置する輪島市は、伝統工芸と活気ある市場で知られる、能登の中心的な観光地です。

輪島朝市: 1000年以上の歴史を持つと言われる、日本三大朝市の一つ。新鮮な魚介類や地元の特産品が所狭しと並び、地元の人々との温かい触れ合いが楽しめます。
白米千枚田（しろよねせんまいだ）: 海に面した急斜面に、小さな田んぼが幾重にも重なる絶景。日本の棚田百選にも選ばれ、四季折々の美しい風景を見せてくれます。
輪島塗会館: 輪島が誇る伝統工芸品「輪島塗」の技術や歴史を学べる施設です。美しい漆器の展示や、制作体験も楽しめます。

珠洲市（すずし）

能登半島の最先端に位置し、奥能登の雄大な自然と歴史を感じられるエリアです。

見附島（みつけじま）: 「軍艦島」とも呼ばれる、能登のシンボル的な無人島です。早朝には岩の間から昇る朝日が神々しく、多くのカメラマンが訪れます。
禄剛崎（ろっこうさき）: 能登半島の最北端。海から昇る朝日と海に沈む夕日の両方を見られる、全国でも珍しい場所です。
奥能登国際芸術祭: 豊かな自然を舞台に開催される芸術祭で、独創的なアート作品と出会うことができます。
揚げ浜式製塩: 日本で唯一、昔ながらの伝統的な製塩法が今も残る場所で、塩づくりを見学できます。

七尾市（ななおし）

能登半島東部に位置し、日本屈指の温泉地として知られています。七尾湾の美しい景色を望む場所が魅力です。

和倉温泉: 開湯1200年の歴史を持つ高級温泉地。七尾湾に面した上質な温泉で、心身ともに癒されることができます。
のとじま水族館: ジンベエザメが泳ぐ巨大水槽や、イルカ・アシカショーなど見どころ満載で、特にご家族連れに人気です。
能登食祭市場: 七尾湾で獲れた新鮮な魚介類や、能登の特産品を販売する市場。その場で食事を楽しむこともできます。

志賀町（しかまち）

能登半島の西海岸、日本海に面したダイナミックな景観が広がるエリアです。

能登金剛（のとこんごう）: 日本海の荒波が作り出した、荒々しくも美しい海岸美。巌門（がんもん）などの奇岩が連なる迫力ある風景は、能登の雄大さを感じさせてくれます。
世界一長いベンチ: 浜辺に設置された全長約460.9メートルの木製ベンチ。ギネス世界記録にも認定され、日本海に沈む夕日を眺める絶好のスポットです。

羽咋市（はくいし）

能登半島の西南部に位置し、神秘的な歴史とユニークな文化が共存する町です。「UFOの町」としても知られ、他のエリアとは一味違った魅力があります。

千里浜なぎさドライブウェイ（ちりはまなぎさドライブウェイ）: 世界でも珍しい、車で砂浜を走れる約8kmの海岸道路です。波打ち際を駆け抜ける爽快感は格別で、日本海に沈む夕日の絶景も楽しめます。
氣多大社（けたたいしゃ）: 「縁結びの神様」として知られる、能登国一宮の格式高い神社。樹齢数百年を数える原生林に囲まれた境内は、神秘的な雰囲気に満ちています。
コスモアイル羽咋: 「UFOの町」羽咋を象徴する宇宙科学博物館。本物の宇宙船や宇宙服が展示されており、子供から大人まで楽しめます。

能登町（のとちょう）

能登半島の東海岸に位置し、九十九湾をはじめとする風光明媚な場所が多い町です。

真脇遺跡（まわきいせき）: 約4000年間にわたる縄文時代の生活が残る、国内でも有数の大規模遺跡。縄文時代の暮らしを体感できる施設もあります。
恋路海岸: カップルに人気の観光スポット。ロマンチックな伝説が残されており、美しい砂浜が広がります。

4. 能登の旅を「心の灯り」に変える、特別な拠点

能登の魅力を深く味わうには、ただ通り過ぎるだけでなく、ゆっくりと腰を落ち着け、その土地と「出会う」ことが大切です。そんな旅の「入り口」となる場所が、能登の中心に位置する穴水町にあります。

能登と出会う、入り口。繋がるたび、あなたの心が灯る場所。

能登半島地震で甚大な被害を受けた穴水町ですが、私たちは、この地に復興への希望の光を灯すコンテナ型ホテル「Tomoru（トモル）」を創っています。

Tomoruホテルが目指すもの

Tomoruホテルは、単なる宿泊施設ではありません。北前船の時代から受け継がれてきた「もてなしの心」と、親戚や近所の人が集う「ヨバレ」の文化を体現する、特別な交流の「場」です。

五感を呼び覚ます客室: 石川県の県木である能登ヒバを贅沢に使用した客室は、その清涼な香りが都会の喧騒で疲れた五感を優しく癒し、自分と向き合う静かな時間を与えてくれます。
体験が「繋がり」に変わる場所: ホテルを拠点に、九十九湾での釣りの後に、釣った魚を地元の寿司店に持ち込めば、店主や地元の人との予期せぬ交流が生まれます。これまではただ通り過ぎるだけだった場所が、温かい人の繋がりへと変わり、あなたの旅に「また来たい」と思わせる新たな目的が生まれるでしょう。